放送設備の運用・保守・管理、および番組制作技術が主な業務です。
マスター設備を中心とした放送設備の運用サポートや保守管理を行っています。
制作技術では、スタジオ番組や中継番組などでスイッチャーやVE(ビデオエンジニア)などを担当します。
小さいころから工作をしたり機械を触るのが好きだったため、工業系の学校に進学し、就職もそのまま工業系の会社と考えていました。
地元で働きたいという気持ちが強かったため、鳥取・島根を中心に就職先を探していましたが、そのなかでテレビ局の求人を見つけたことが入社のきっかけです。当時はテレビ局の技術がどのような仕事なのか想像できませんでしたが、単純に「テレビの仕事はおもしろそう!」と思ったのが一番の動機です。
技術部は、放送に関連する専門機材からパソコンなどの一般的なもの含めて、多種多様な機械やシステムを扱うための幅広い知識を求められるので、いくつになっても勉強が必要だと感じます。また、日進月歩でさまざまな技術も登場しているので、常に新しいものに興味を持つようにしています。
放送システムの機能を向上させるために大規模な改修作業を行いました。システムメーカーとの初回打ち合わせから完成まで約1年半のプロジェクトでしたが、今使っている放送システムに手を加えるため失敗の許されない緊張する仕事でした。実際の工事は1日の放送が終わったあと、深夜のわずかな時間帯で少しずつ進めていかなければならないため、20回を超える深夜作業を同僚やメーカー作業員と一緒にこなしました。工事がすべて完了して新しいシステムから無事に放送が始まった時の達成感はひとしおでした。
困難な仕事に立ち向かうときにやりがいを感じます。
最近では島根県で開催された全国植樹祭のイベントでの仕事が印象に残っています。コロナ禍のため天皇陛下が東京からリモート参加されるという初めてのケースでした。東京での対応はフジテレビの力も借り、島根ではTSKスタッフが一丸となって臨み、無事終えることができました。